人気ブログランキング |

医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。弁護士法人 河原町総合法律事務所。


by 弁護士 赤井勝治

医療器具の事前点検義務について(4)

 東京地方裁判所平成15年3月20日判決からすれば、医師は、必ず医療機器の使用方法等について熟知しておくことが必要であるということになりそうです。

 ただし、この裁判例で問題となった医療器具は、内部に組み込まれたプログラムや外部のコンピューターで制御されているような高度先端的な医療器具ではなく、比較的構造が単純で、医師がその構造上の特徴、機能、使用上の注意等の基本的部分を理解しうるものであったと考えられます。

 よって、医師に、上記のような高度先端的な医療器具についてまで、同じような理解、認識が求められるとまでは考えられません。

 ただ、どのような医療器具についてであっても最低限の構造上の特徴、機能、使用上の注意等の基本的部分を理解するよう求められる可能性はあると考えられます。

 したがって、医師としては、どのような医療器具についてであっても、最低限の構造上の特徴、機能、使用上の注意等の基本的部分を理解するよう努めていただきたいと思います。

 また、医療機器の整備についてはこの裁判例では触れられていませんが、医療機器の整備不全についても医師の責任を問われる可能性が考えられます。

 よって、医師会等が出しているマニュアルや指針等(医療安全管理指針、院内感染対策指針、医薬品安全使用のための手順書、医療機器保守点検に関する計画など)をもとに安全計画を立てて、計画的に日頃から整備を行っていただく必要があります。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
by motomame | 2017-10-26 09:00