人気ブログランキング |

医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。弁護士法人 河原町総合法律事務所。


by 弁護士 赤井勝治

虚偽診断書の作成について(3)

 これまでに述べたことから分かるように、医師が虚偽の診断書等を作成して、刑法上、文書偽造罪として罰せられるおそれがあるのは、医師が公務員である場合、および公務員でない医師が公務所に提出すべき診断書等を作成した場合です。

 公務員でない医師が、虚偽の診断書等を作成しても、それが公務所ではなく私人や保険会社に提出する診断書等であれば、少なくとも刑法上、文書偽造罪として罰せられることはありません。

 医師が同じように虚偽の診断書等を作成しても、身分が公務員であるかどうかや、その診断書等の提出先によって、刑法上の罪が成立したり、しなかったり、あるいは罪に軽重があるというのは、違和感をお持ちになるかもしれませんが、現行刑法上は、このように規定されています。

 なお、くれぐれも、刑法上罰せられるおそれの有無にかかわらず、どのような場合であっても、虚偽の診断書等を作成することなどないようにお願いしたいと思います。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
by motomame | 2017-08-31 09:00