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医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。弁護士法人 河原町総合法律事務所。


by 弁護士 赤井勝治

虚偽診断書の作成について(2)

 まず、公務員である医師が、虚偽診断書を作成した場合には、虚偽公文書作成罪として処罰される可能性があります。
 通常、診断書には作成した医師が押印をされるでしょうから、法定刑は、1年以上10年以下の懲役となり、かなり重い罪となります。

 次に、公務員でない医師が虚偽診断書を作成した場合には、虚偽診断書等作成罪として処罰される可能性があります。
 この虚偽診断書等作成罪が成立するのは、医師が「公務所に提出すべき」「診断書」、「検案書」又は「死亡証書」に「虚偽の記載」をしたときです。

 「公務所に提出すべき」とは、公務所(役所等)に提出することが法令上義務づけられている場合だけでなく、公務所に提出することが予定されている場合も含み、現に作成された診断書等が公務所に提出されたか否かは問いません。

 「診断書」とは、医師が診察の結果に関する判断を表示して、人の健康上の状態を証明するために作成する文書をいいます。

 「検案書」とは、死亡後に初めて死体を検案した医師が、死亡の事実(死因や死期等)を医学的に確認した結果を記載した文書をいいます。

 「死亡証書」とは、生前から診療にたずさわっていた医師が、その患者が死亡したときに、死亡の事実を確認して作成する、いわゆる死亡診断書のことをいいます。

 「虚偽の記載」とは、客観的事実に反する一切の記載(病状、死因、死亡日時等)を意味します。

 この虚偽診断書等作成罪の法定刑は、3年以下の禁錮又は30万円以下の罰金とされています。

  赤井・岡田法律事務所
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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
by motomame | 2017-08-24 09:00