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医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。弁護士法人 河原町総合法律事務所。


by 弁護士 赤井勝治

終末期医療における医療についての考察(2)

 前回、いわゆる終末期医療においては、もはや病気の治癒に向けて効果の見込まれる治療行為を行うことは医学上不可能であるとして、単に延命のみを目的とした措置のみが行われる場面があり、このような場面において、医師、医療機関が負う義務については、通常の場合とは違った内容の注意義務を検討すべきという考え方があり得る旨述べました。
 すなわち、当該場面においては、単に延命のみを目的とした措置のみが行われるのだから、当該措置として適切かどうかが問題とされるべきという考え方があり得るということです。

 理論的には、このような考え方もあり得ると思われるのですが、私の知る範囲では、この点について論じたものは見当たりませんでした。

 したがって、以下は私の推論であることを、あらかじめお断りしておきます。

 この考え方によると、まずは、そもそも病気の治癒に向けて効果の見込まれる治療行為を行うことが医学上不可能な場面であるという判断自体が適切であったかどうかが問題となるでしょう。

 そして、この判断が適切であったとすれば、仮に患者さん本人やその親族などが、通常の場合と同様に、最後まで病気の治癒に向けての治療行為をして欲しい旨希望したとしても、医師、医療機関は、そのような治療行為を行う義務は負わないということになります。

 ただ、患者さん本人やその親族などが、延命措置を望んだ場合には、医師、医療機関は、適切な措置を行う義務を負うことになるものと考えられます。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
 
by motomame | 2016-04-14 09:00