医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。赤井・岡田法律事務所HP: http://www.akai-okadalaw.com


by 弁護士 赤井勝治

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 今回は、このテーマの最終回になります。

 弁護士に、「どのタイミングで」相談すればいいか、という点についてです。

 相談者が何を求めておられるのかというニーズによって、適切な時期はあります。

 以下では、患者さんとの間でトラブルが発生した場合を想定してお話します。

 まずは、トラブルが発生して、これからどのように対応したら良いのかが全く分からないという場合です。
 この場合には、今後の対応についてのアドバイスをさせていただくことになりますので、当然、相談していただくタイミングは、トラブルが発生した直後ということになります。
 通常は、まず、どのようにして患者さんから十分なヒアリングをしていただくのかをアドバイスさせていただくことになります。
 というのも、トラブルの内容分析も重要ですが、患者さんが何を求めているのかが分からなければ、今後の対処のしようがないからです。

 次に、トラブルが発生し、患者さんから既に一定の要求のある場合です。
 この場合には、その要求にどのように対応していくべきかをアドバイスさせていただくことになります。
 よって、相談していただくタイミングは、最初に要求があった直後ということになります。
 ここでは、仮に、その要求に回答期限等の何らかの期限がつけられていたとしても、焦って独自の判断で対応される前に、ご相談いただくのが理想です。
 そのときに取られた対応が後々まで解決に影響する場合もあるからです。
 患者さんが期限をつけてきたとしても、それは一方的に提示された期限にすぎませんので、必ずしも従う必要はありません。
 そして、独自に対応を重ねられれば重ねられるほど、弁護士としては、それ以降に取り得る選択肢が少なくなってしまうおそれがあります。

 最後は、患者さんから裁判を提起されるなど、何らかの法的手続を既に取られてしまっている場合です。
 この場合は、そのような手続を取られたことを知った直後に、速やかに相談に来ていただきたいところです。
 時々、裁判所から訴状送達など法的手続を取られたことが分かる通知を受けていながら、仕事の忙しさのためか、しばらく放置され、裁判期日等の直前になってから相談に来られることがあります。
 そのようなタイミングになると、どうしてもこちらの対応が後手後手に回ってしまい、十分な対応のできなくなるおそれがあります。

 以上、ケースを分けて説明してきましたが、相談されるタイミングが早すぎて問題になることはないので、基本的には、できるだけ早くということになります。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-03-26 09:00
 前回は、弁護士を選ぶ場合のメルクマールについて、私見としては、何らかのつてを頼って、信頼できそうな弁護士を見つけてもらうのが最も手っ取り早い方法であるというところまでお話ししました。

 医師の世界と同様に、弁護士も、その能力、人間性、タイプなどは人により様々です。

 したがって、友人・知人や勤務先から紹介を受けた弁護士、あるいは保険医協会の協力専門家に登録している弁護士などに、まずは一度相談してみてください。
 そして、信頼できそうかどうかを判断してください。

 信頼できそうかどうかというのは、結局のところ、人間性や相性も含めた総合的な判断になりますが、仕事の能力という点だけから見れば、
 ① しっかりと話を聞いてもらえたか
 ② 対応が丁寧であったか
 ③ 説明が分かり易かったか
 ④ 今後の見通しや見込み(トラブルの本質や相談者のニーズを踏まえたもの)を説明してもらえたか
 ⑤ 費用についての説明がきちんとなされたか
などを基準に判断していただければと思います。

 不思議なもので、仕事ができて、依頼者からも信頼される弁護士の周りには同様の能力を持った弁護士が集まります。
 そのため、もし、直接相談をした弁護士が、たまたま相談を受けた分野をあまり取り扱っていなかったとしても、その弁護士から、当該分野を取り扱っている信頼のできる弁護士を紹介してもらうことができます。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-03-19 09:00
 前回は、弁護士には、広告規制というものがあって、表立って、「~専門」と謳うことが禁じられているが、近時は、弁護士によるホームページ等の広告において、実質的には「~専門」と謳っているのと変わらない謳い文句が増え、これについては何の担保もないということをお話ししました。

 特に、京都のような市場規模の小さな都市では、専門分化は全く進んでいないと言っても過言ではありません。
 それは、裏を返せば、ある一定の分野に専門特化しても、その分野だけでは、事務所を維持していくだけの十分な需要がないことを意味しています。
 京都で言えば、大多数の弁護士は、知的財産関係、医療関係、税務関係といった一定の専門的知識や経験を必要とする分野を除けば、ほぼ全ての分野を扱っています。
 したがって、そこでの専門性というのは、取り扱っている事件の中で、比較的他よりも多く取り扱っている分野の事件があるという程度のものです。
 このような現状のため、弁護士に何か相談したいことがあっても、「どのような弁護士に」相談すれば良いのかは、非常に分かりにくいと思います。

 そこで、弁護士を選ぶ場合のメルクマールが問題となりますが、まずは何らかのつてを頼って、信頼できそうな弁護士を見つけてもらうのが最も手っ取り早い方法であるというのが、私の結論です。

  赤井・岡田法律事務所
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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-03-12 09:00
 日頃、医師等の医療従事者の方々とのお付き合いの中で、何かトラブルがあったときに、弁護士に相談をしようと思っても、どのような弁護士に、どのタイミングで相談したらよいのかが分からないということをよく耳にします。

 そこで、今回は、相談を受ける弁護士の立場からではありますが、何かトラブルを抱えられた際に、どのような弁護士に、どのタイミングで相談されるのがよいのか、弁護士への相談の仕方について述べてみたいと思います。

 まず、「どのような弁護士に」という点についてです。

 この点、知っておいていただきたいのは、弁護士の業界では、医師における専門医制度のような専門分化が遅れているということです。
 最近になってやっと、弁護士の業界でも、専門特化ということが言われるようになってきましたが、医療業界のような専門分化は、ごく一部(例えば、東京や大阪などの大都市圏にある海外との取引関係や大手企業の法務に特化した渉外法律事務所や知的財産権に特化した法律特許事務所など)を除いて、ほとんど進んでいないのが現状です。

 そのうえ、弁護士には、広告規制というものがあり、表立って、「~専門」と謳うことが禁じられています。これは、弁護士には、医師における専門医の認定制度のようなものがないため、これを野放しにすると、その能力もないのに勝手に「~専門」と謳う弁護士が出現し、その結果、相談者や依頼者などに不利益を被らせるおそれがあるためです。

 近時は、弁護士によるホームページ等の広告において、実質的には「~専門」と謳っているのと変わらない謳い文句が増えてきましたが、前記のような理由で、これについては何の担保もありません。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-03-05 09:00