医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。赤井・岡田法律事務所HP: http://www.akai-okadalaw.com


by 弁護士 赤井勝治

医療訴訟における専門委員について(4)

 専門委員も、時間と労力をかけていただく点では鑑定人と変わりはありませんが、その負担は鑑定人よりは軽減されているものと思われます。

 鑑定人の場合にも、その負担を軽減する様々な工夫がなされていますが、それは専門委員の場合も同様です。

 いくら負担が鑑定人よりも軽減されているとはいっても、多忙な業務の合間に協力いただく負担は決して軽いものではありません。

 そこで、たとえば、争点整理に立ち会っていただく場合、基本的には、裁判所の法廷にお越しいただく必要があるのですが、争点整理を必ずしも法廷で行う必要のない進行協議期日に行うこととして、医師の勤務先に裁判官、弁護士等が赴いて実施するなどの工夫もなされています。

 医療訴訟は年々増加しており、しかも地方裁判所に係属している民事訴訟事件全体の平均と比べて、約4倍もの審理期間がかかっているとの批判がなされています。

 京都地方裁判所においては、平成16年に制度が始まって以来、現在までに、この専門委員の関与のあった医療訴訟事件は合計で40件と、まだまだ十分に活用されているわけではありません。

 この専門委員の制度が有効に活用されれば、医療訴訟事件の長い審理期間が少しでも短縮される方向に向かっていくのではないかと思われます。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
[PR]
by motomame | 2017-04-13 09:00