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by 弁護士 赤井勝治

医療訴訟における専門委員について(3)

 専門委員については、鑑定人と比べて、担当していただく医師の負担が重くならないよう、各裁判所が配慮をしているようです。

 そもそも「意見」を求められるわけではないので、鑑定人が原則として、カルテを含む訴訟記録を検討しなければならないのに対し、専門委員は、必ずしもカルテ類等の検討までは求められません。

 また、鑑定人は、原則として「意見」を鑑定書という書面にして提出しなければなりませんが、専門委員は、必ずしも「説明」を書面で行う必要はありません。

 この点、法律では、専門委員の説明は、書面により又は口頭ですることになっていますが、現実の運用では、ほとんどの場合、口頭で行われています。

 さらに、専門委員は、鑑定人とは異なり、後日、証人として尋問されるということもありません。

 個人的には、この証人として尋問を受けないという点は、大きいと思います。
 
 医師から、鑑定書を提出後、数か月もしてから裁判所の法廷まで呼び出され、丸一日を潰したうえ、尋問で人格攻撃などの質問をされ、たいへん不快な思いをした経験があるというお話しや、そういった不快な思いをするのが嫌だから鑑定人は引き受けたくないという意見をこれまでに多く耳にしてきたからです。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2017-04-06 09:00