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by 弁護士 赤井勝治

弁護士の立場から見た診断書作成について(1)

 われわれ弁護士は、仕事上、医師の作成された診断書を様々な場面で使わせていただいております。

 その際、作成される医師によって、その作成のしかたがまちまちであるうえ、その記載内容に戸惑うことや、困ってしまうことが多くあります。
 間違っていたらお許しいただきたいのですが、医師は、診断書の作成方法についての教育をほとんど受けておられないと聞き及んでおります。
 そこで、今回は、弁護士の立場から、診断書をこのように作成していただけば助かりますという内容について述べさせていただきます。

 弁護士は、様々な場面で診断書にかかわることが多いのですが、今回は、最もかかわる頻度の高い交通事故に関して述べることにします。

 交通事故では、事故直後に患者さんが医療機関を受診し、診断書が作成されます。

 この段階での診断書は、大きく分けて、二つの目的で使用されることになります。
 一つは、加害者の刑事処分等を判断するための資料としてです。
 二つ目は、被害者から加害者に対する民事上の損害賠償請求のためです。

 それでは、それぞれについて見ていくことにします。

 まず、交通事故の被害者は、警察に提出するための診断書を必要とします。
 これは、人身事故の場合、自動車運転過失致傷罪の被害者として、被害申告を警察にしておく必要があるからです。

 これをしておかないと、交通事故があったことを証明するための「交通事故証明書」を発行してもらうことができず、後で述べる民事上の損害賠償請求を円滑に行うことに支障をきたすことになります。

 また、この被害申告により、加害者に対する刑事手続が開始します。
 すなわち、警察は、交通事故の場合、死亡事故などの重大事故を除けば、事実上、この被害者からの被害申告を受けてから本格的な捜査に着手します。
 そして、このとき被害者が警察に提出する診断書は、加害者の刑事処分を判断するために使われます。

 また、併せて、行政処分を判断するためにも使われます。

 では、具体的には、どのように使われるのでしょうか。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2016-06-23 09:00