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by 弁護士 赤井勝治

クレーム対応について(6)

 相手方の話が終われば、「ただいまのお話を持ち帰り、十分検討して改めて当方よりご連絡いたします」とゆっくり、はっきりと述べて自らもメモし、面談を打ち切ります。

 要求を認めないと帰さないとか、同じ目に遭わせるなどの脅迫がなされた場合は、何度かは断って交渉を打ち切り、終了を申し入れます。
 それがどうしても聞き入れられないときは、一方的に打ち切りを宣言して立ち上がり、ゆっくりと退出の動きをとりましょう。

 これに対し、相手方が物理的に退出を止めた場合、物を壊したり、相手に怪我をさせない程度で少し揉み合い、その後席に戻り、「帰してもらえないのなら仕方ありません。ご要求通りにします。」と発言します。
 そして、相手の要求する文書があれば、全く言いなりに、署名捺印します。
 このとき、交渉めいたことは一切言ってはなりません。

 解放された後、当方の責任者に連絡するとともに、警察にも通報したうえ、作成された文書の取消手続をとることになります。

 このような場面で、武勇伝はいりません。
 多少の修羅場は仕方ないなどとは決して考えず、ひたすらそういう目にあわないように用心して回避するようにしてください。

 なお、クレーム対応では、相手方から何か一筆書くように求められても、一切応じないのが原則です。
 一度書面にしてしまうと、これを後で覆すのは困難か、覆せるとしても、たいへんな労力を要するので注意が必要です。

 先のケースは、あくまで例外であり、身の安全を最優先したうえで、後日、監禁状態の下で強迫され、意思に反して署名捺印をさせられたとして、作成された文書の効力を取り消すことを想定しています。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2016-06-16 09:00