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by 弁護士 赤井勝治

医師に対する行政処分について(5)

 本記事は、厚生労働省HPで公開されている「医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について」の改正について(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024nfz.html)掲載の「医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について(平成24年3月4日改正)」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024nfz-att/2r98520000024nvn.pdf)を加工して作成させていただいております。

 (7)医療過誤(業務上過失致死、業務上過失傷害等)

 医療過誤事件において、刑事処分がなされる場合には、医師としての過失の度合いや結果の大小を勘案して処分が判断されることになります。
 行政処分の程度は、基本的には司法手続における刑事処分の量刑などを参考にしますが、明らかな過失による医療過誤や繰り返し行われていた過失行為など、医師として通常求められる注意義務が欠けていると判断される事案では、重めの処分とされます。
 なお、病院の管理体制、医療体制、他の医療従事者における注意義務の程度や生涯学習に努めていたかなどの事情も考慮して処分の程度が判断されます。

(8)猥せつ行為(強制猥せつ、売春防止法違反、児童福祉法違反、青少年育成条例違反等)

 国民の健康な生活を確保する任務を負う医師は、倫理上も相応なものが求められるところ、猥せつ行為は、医師としての社会的信用を失墜させる行為であり、また、人権や他人の身体を軽視した行為と言えます。
 行政処分の程度は、基本的には司法手続における刑事処分の量刑などを参考にしますが、特に、診療の機会に医師としての立場を利用した猥せつ行為などは、国民の信頼を裏切る悪質な行為であり、重い処分とされます。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2016-01-14 09:00