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by 弁護士 赤井勝治

医師に対する行政処分について(3)

 本記事は、厚生労働省HPで公開されている「医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について」の改正について(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024nfz.html)掲載の「医師及び歯科医師に対する行政処分の考え方について(平成24年3月4日改正)」(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024nfz-att/2r98520000024nvn.pdf)を加工して作成させていただいております。

 これまでの基本的な考え方を踏まえて、事案別(各論的)には、以下のように考えられています。

(1)医師法違反(無資格医業の共犯、無診察治療等)

 医療は国民の健康に直結する極めて重要なものであることから、医師法において、医師の資格・業務を定め、医師以外の者が医業を行うことを禁止し、罰則規定が置かれています。
 行政処分の程度は、基本的には司法手続における刑事処分の量刑などを参考にしますが、医師自らが医師法に違反する行為は、その責務を怠った犯罪として重い処分とされます。

(2)保健師助産師看護師法等その他の身分法違反(無資格者の関係業務の共犯等)

 医療関係職種の身分法は、医師の補助者として医療に従事する者の資格・業務について規定した法律です。
 行政処分の程度は、基本的には司法手続における刑事処分の量刑などを参考にしますが、医療において指導的立場にある医師自らが、このような医療に関する基本的な法令に違反する行為は、医師が当然に果たすべき義務を怠った犯罪として重い処分とされます。

(3)医薬品医療機器法(旧薬事法)違反(医薬品の無許可販売又はその共犯等)

 医薬品医療機器法は、医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保に必要な措置等を講じることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とする法律です。
 ここでも行政処分の程度は、基本的には司法手続における刑事処分の量刑などを参考にしますが、国民の健康な生活を確保する任務を負う医師自らが、同法律に違反する行為は、基本的倫理を遵守せず、国民の健康を危険にさらす行為であることから、重い処分とされます。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-12-17 09:00