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by 弁護士 赤井勝治

医療事故における刑事処罰について(3)

 既に述べたとおり、安易な刑罰権の発動は慎まれなければならないと考えられます。

 そもそも医療行為は、その性質上、人の生命身体に対する侵襲行為を伴い、生命身体に対する危険がつきまとうものです。

 そうであるからこそ、大学で高度な専門知識を学び、医師という国家資格を有するに至った者のみが行うことを許されているのです。
 すなわち、本来、医療行為そのものは、傷害罪等にあたりうる行為なのですが、医師が行うことで、社会的に正当な行為として違法性がないとされています。

 これは、言い換えれば、現在の社会において、医療行為は、人の生命身体に対する侵襲行為を伴い、生命身体に対する危険を有するものであることを前提とした上で、資格を有する医師が行うことを条件に、病気の治療等のためには必要なものであるとして許容されているということにほかなりません。

 よって、医師でない者が同じ行為を行えば、医師法違反のみならず、傷害罪等に問われることになります。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-11-19 09:00