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by 弁護士 赤井勝治

手術承諾書について(4)

 ここまで、手術承諾書の効力について述べてきました。

 以前にリスクマネジメントについて述べた際の話と重複しますが、ここで再度、患者さんなどへの説明の書面化についても触れておきます。

 患者さんなどに説明をした際に、説明をした対象者から説明を受けた旨の確認書(通常は、説明内容の記載された書面と一体になっていることが多いものと思われます)に署名・押印してもらっておくことが考えられます。

  医師が患者さんなどに対し、きちんとした説明をしたか否かという点が問題となる紛争は、かなりの数にのぼります。

 したがって、面倒くさがらずに、何か説明をした場合には、できる限り説明を受けた旨の確認書を取っておくべきです。

 最も適切なのは、説明内容の記載された書面の下部に、「以上に記載された内容の説明を○○医師から確かに受けました」との文言を入れ、その下に説明をした対象者から、日付の記載と署名・押印をしてもらっておくことです。

 ただ、全てについて、このような対応をすることは現実問題として無理でしょうから、せめて重要事項についてだけでも、このような形式の確認書を取っておきたいものです。
 重要事項以外については、もう少し簡略なものでも構いませんが、それでもできる限り確認書を取っておかれることをお勧めいたします。

 さらに、重要な書類を交付した場合には、その受領書も作成して、署名・押印をしてもらっておくべきです。
 渡したはずの書面をもらっていないと言われることは案外多く、この場合、いくら渡した書面の控えを取っていても、それだけでは渡したことの証明にはなりません。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-09-24 09:00