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by 弁護士 赤井勝治

医療機関の事業承継について(1)

 医療機関の事業承継においても、他事業の事業承継の場合と同様、①親族内での承継、②親族以外への承継、③M&Aが考えられますが、ここでは最も多いと思われる①の親族内での承継について述べたいと思います。

 医療機関の中には、法人化されているものと、法人化されず個人のままで経営されているものとがあります。
 医療法人の場合には、個人経営のケースに加えて、医療法人への出資持分の扱いを考える必要があります。

 以下では、医療機関を経営している医師である父親が、子供にこれを承継させるケースを考えてみることにします。

  家族構成としては、夫婦と長男、二男の4人家族で、二男のみが医師資格を有しており、家族内では、この二男を後継者とすることが既に決まっているものとします。

 事前に何の手立てもしないまま、父親が亡くなってしまうと、相続人である母親と2人の子供の3人の間で遺産分割を行うことになります(法定相続分は、母親が2分の1、子供らがそれぞれ4分の1となります)。

 相続人間にしっかりとしたコンセンサスがあって、二男が医療機関の事業を承継できるよう、遺産分割が円滑に進めば問題はありませんが、こればかりはその時になってみなければ、どうなるのか分かりません。事前にコンセンサスがあったはずなのに、いざ相続が開始すると揉めてしまうということも少なくはありません。

 そこで、事前に何らかの手立てをしておく必要があり、これが事業承継の対策ということになります。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-06-04 09:00