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by 弁護士 赤井勝治

福島・大野病院事件(1)

 本年3月3日に、群馬大学医学部附属病院が、腹腔鏡下肝切除術事故調査報告書(平成27年2月12日付け)を公表しました。
 同報告書では、平成22年から平成26年にわたって、同病院において行われた腹腔鏡を用いた肝臓切除手術の術後、相次いで8名の患者さんが亡くなられた医療事故について、その8例全てについて、過失があったと判断したとしています。

 これらの医療事故については、弁護団も結成され、今後、担当医師に対する刑事処分を求めることも検討する旨が報道されています。

 今回は、少し古くなりますが、同じく医療事故における医師の刑事責任が問題となった福島・大野病院事件について、述べたいと思います。

 この事件については、平成20年8月20日に第一審判決があり、その後検察側が控訴を断念したため当該判決が確定しており、その判決文を入手して、検討をしております。

 事案の概要は次のとおりです。
 本件は、全前置胎盤患者(妊娠36週6日)に対し、帝王切開術を施術した医師が、胎盤の用手剥離開始後に、癒着胎盤であることが判明し、用手剥離が困難となったことから、クーパーを用いて剥離を継続したため、患者さんが大量出血による出血性ショックで亡くなったという事案です。

 そして、その後、1年近く経過した平成18年2月18日に、担当医師が、業務上過失致死、医師法違反の被疑事実で警察に逮捕されました。

 その後、担当医師は、上記の被疑事実で、福島地方裁判所に起訴されました。

 そして、平成20年8月20日に判決の言い渡しがあり、結果は、無罪でした。

 判決の内容について、詳しくは、医療判例解説10月号(医事法令社)に登載されていますので、そちらをご参照ください。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-04-02 09:00