医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。赤井・岡田法律事務所HP: http://www.akai-okadalaw.com


by 弁護士 赤井勝治

「医師から公安委員会への届出ガイドライン」について(4)

 「道路交通法に基づく一定の症状を呈する病気等にある者を診断した医師から公安委員会への任意の届出ガイドライン」の概要紹介の最終回です。

 公安委員会への届出について

 道路交通法101条の6第1項は「医師は、その診察を受けた者が第103条第1項第1号、第1号の2又は第3号のいずれかに該当すると認めた場合において、その者が免許を受けた者又は第107条の2の国際運転免許証若しくは外国運転免許証を所持する者(本邦に上陸(同条に規定する上陸をいう。)をした日から起算して滞在期間が1年を超えている者を除く。)であることを知ったときは、当該診察の結果を公安委員会に届け出ることができる。」と規定しています。

 「~届け出なければならない」ではなく「~届け出ることができる」と規定されていることから、いわゆる義務規定ではないとされています。
 しかし、たとえば、前記(1)から(5)までの手順に従ったのに、(6)の届出をしなかったところ、当該患者が重大な交通事故を発生させてしまったというようなケースの場合、被害者側から医師の責任を追及されるという事態も想定されるところです(責任までは認められなくても、少なくとも、そのような紛争に巻き込まれる可能性が想定されます)。

 医療者としては、このガイドラインが作成・公表された以上は、単なる努力規定にとどまらず、事実上の義務規定であると捉え、慎重に診察に当られたられることが望ましいものと考えられます。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
[PR]
by motomame | 2015-02-26 09:00