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by 弁護士 赤井勝治

「医師から公安委員会への届出ガイドライン」について(2)

 前回に引き続き、「道路交通法に基づく一定の症状を呈する病気等にある者を診断した医師から公安委員会への任意の届出ガイドライン」の概要について紹介します。

 「一定の症状を呈する病気等」について

 文言の解釈としては、「病気等」のうち、「一定の症状を呈する」ものが対象となると読みます。したがいまして、「病気等」であっても「一定の症状」を呈しないものは除かれることになります。

  「病気等」について、道路交通法施行令は、①統合失調症、②てんかん、③再発性の失神、④無自覚性の低血糖症、⑤そううつ病、⑥その他の精神障害(急性一過性精神病性障害、持続性妄想性障害等)、⑦重度の眠気の症状を呈する睡眠障害、⑧脳卒中、⑨認知症、⑩アルコール、麻薬、あへん又は覚せい剤の中毒をあげています(同施行令第38条の2、33条の2の3)。

 前述のとおり、これらの病気等のうち、「一定の症状」を呈する、すなわち、「自動車等の安全な運転に必要な認知、予測、判断又は操作のいずれかに係る能力を欠くこととなるおそれがある症状」を呈する患者のみがガイドラインの対象となります。
 たとえば、「てんかん」と診断された場合であっても、発作が再発するおそれがないもの、発作が再発しても意識障害や運動障害がもたらされないもの、発作が睡眠中に限り再発するものは「一定の症状」を呈するものとは言えませんので、対象からは除かれます。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2015-02-12 09:00