医師・医療従事者・医療機関の方々に対する法律事務所からの情報発信です。赤井・岡田法律事務所HP: http://www.akai-okadalaw.com


by 弁護士 赤井勝治

「医師から公安委員会への届出ガイドライン」について(1)

 近年、てんかん治療を受けている人による交通事故がニュースになり、問題視されています。
 そこで、今回はこれに関連する話題を取り扱うことにします。

 本年6月1日に、一定の症状を呈する病気等に係る運転免許制度に関する道路交通法の一部を改正する法律(平成25年6月公布)が施行されました。
 この法律の施行を受けて、公益社団法人日本医師会は、本年9月、「道路交通法に基づく一定の症状を呈する病気等にある者を診断した医師から公安委員会への任意の届出ガイドライン」を発表しました。
 このガイドラインについて、その概要をご紹介したいと思います。

 医師による「任意の届出」に至るまでの具体的手順について、ガイドラインでは次のように定めています。

(1) 医師は、患者を診察し、関係学会が作成するガイドライン等を参照して、当該患者が「一定の症状を呈する病気等」に該当すると診断した場合には、運転免許の保有の有無を確認する。

(2) 当該患者からの聞き取りにより、運転免許の保有の有無が確認できない場合には、公安委員会に確認することができる。

(3) 運転免許の保有が確認された場合は、当該患者の疾病及び症状が自動車の運転に支障を来す恐れがあることを患者に丁寧に説明するとともに、運転をしないよう指導し、診療録に記載する。

(4) 患者への指導が困難な場合は、その家族等を通じての指導を考慮する。

(5) 上記(3)及び(4)を実施しても当該患者が受け入れず、現に運転している場合には、当該患者の診断結果について、医師は個人情報を含め公安委員会へ届け出ることができる旨を説明の上、運転しないよう再度指導し、その旨を診療録に記載する。

(6) 上記の説明にもかかわらず、一定の症状を呈する病気等の患者が運転免許を保有し、かつ、現に運転していることが明らかな場合には、医師は定められた書式を公安委員会から入手し、必要事項を記入した上で届け出ることができる。
 届出は公安委員会に持参するか、あるいは書留で郵送する。

  赤井・岡田法律事務所
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184番地
                  オクムラビル2階
        TEL(075)257-6033
        FAX(075)212-3670
執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
[PR]
by motomame | 2015-02-05 09:00