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by 弁護士 赤井勝治

医療訴訟における医師の鑑定について(1)

 民事訴訟における「鑑定」は、民事訴訟法に規定されている手続のひとつであり、専門性の高い分野について、特別の学識経験を有する第三者から意見を求めるものです。

 医療訴訟においては、医学という専門性の高い分野が問題となりますので、特別の学識経験を有する専門家たる医師を鑑定人として選任し、その意見を求めることが、他の訴訟より多いのが実情です。

 医療訴訟は年々増加しており、それに伴い鑑定の必要性も高まっているといえるでしょう。
 他方で、医療訴訟は、地方裁判所に係属している民事訴訟事件全体の平均と比べて、約4倍もの審理期間がかかっているとの批判がなされています。
 そして、その最たる原因として、鑑定人の選任に時間がかかりすぎること、また、その後の鑑定書提出にも長時間を要することが指摘されています。

 それでは、鑑定人の選任に時間がかかりすぎるのは、なぜなのでしょうか。

 裁判所から鑑定人になって欲しいとの依頼があっても、これを引き受けることについて、医師からは、
①時間と労力をとられ、精神的負担が大きすぎる
②法廷で人格攻撃などの質問をされ、不快な思いをした経験がある(ないしは、そういった不快な思いをするのが嫌だ)
③何をどのように鑑定すればいいのかが分かりにくい
などといった不満をよく耳にします。

 裁判所が円滑に鑑定人を選任しようとするのであれば、少なくとも①~③のようなネガティブな要素は、これを排除する必要があります。

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執筆責任者 弁護士 赤井勝治(京都弁護士会所属)
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by motomame | 2014-12-18 09:00